今後、おひとりさまが増えていく
おひとりさま。
昔に流行った言葉だったかも。
そんなドラマがあった気がします。
この「おひとりさま」という、立場になる人は今後どんどん増えていく傾向にあります。
イメージとしては「独身者」でしょう。つまり未婚の人。
結婚をしたことがない人。
なんか増えているみたいです。
男性で約25%、女性が約15%。
これが2025年には、さらに上昇して
男性が約27%、女性が約18%となる見込みらしいです。
(「令和5年度版厚生労働白書」資料 国立社会保障・人口問題研究所
「人口統計資料集」、「日本の世帯数の将来推計(全国推計)」
(平成30年推計))。
2040年には男性の29.5%、女性の18.7%が未婚と予想され、
男性の約3人に1人、女性の約5人に1人が未婚。
つまり「おひとりさま」です。
これ、未婚割合なので一度も結婚したことがない人の割合です。
私の周りには、もちろん既婚者ばかり。
独身もいますが、バッテン(バツイチ)がついてる人です。
本人の意思や考え方で「おひとりさま」を選択している人、
いや、しかし結婚をしたくても、出来ない人、
様々です。
今の日本の現状をあらゆる方向から考えてみると、
結婚して子育て、それに住宅ローンなど不安に思う人が多いのも事実。
そんな現状の日本で、結婚して生活していくという選択肢も少なくなっているのかもです。
おひとりさまの抱える将来の不安要素
これから1人で生活するにしても、
元気なうちはいいかも知れないですが、
いろいろと問題も出てきます。
不安要素として、
一番の問題は、やはり「お金」。
老後資金や親の介護、生活費や自身の病気、住居など。
お金のかかる問題ばかりです。
別に「おひとりさま」だから、これらが不安というわけでなく、
既婚者も同じ不安を抱えています。
しかし「おひとりさま」の方が、負担割合は多いのではないでしょうか。
たとえば、死後。
子どももいなければ、親も当然いない。
ちょっと考えれば「どうしよう」と思いますよね。
またひとりだと、話す人も周りにいないかも知れません。
友人や知人も多ければいいのですが、
年齢を重ねるごとに、少なくなっていきます。
悩みや不安も、年齢を重ねるごとに増えていくことは避けれません。
今のうちから対策が必要となってきます。
将来の不安要素をできるだけ軽減するために
考えてばかりだと、不安が増幅するだけです。
元気なうちにやることは、やっておきましょう。
毎度のことですが、
FPの立場から考えてみます。
ライフプラン(ライフイベントとキャッシュ・フロー表)を作ってみる。
1・ライフイベント
ライフイベントは、
たとえば既婚者だと、子どもが社会人になるまでに何年かかる。
とか、家族旅行は? 家のリフォームは?
そんな感じです。
ただ「おひとりさま」の場合、
既婚者に比べて、このライフイベントが少ないんです。
考えるのは自分ひとりだけのことですから。
2・キャッシュ・フロー表
お金の見込みのことです。
これを作成していないと、苦労してしまいます。
年金がいくらもらえるのか。
ライフイベントを実現するために、どのくらいのお金が必要か?
医療費や介護費用、死後の事務など、いろいろとお金に関することはあります。
もちろん、既婚者でもライフイベントやキャッシュ・フロー表を作成することで、
人生設計がスムーズになりますが、
「おひとりさま」はすべてを、1人でやっていかなければならない状況になってしまうので、
少しシビアに考える必要があるでしょう。
特に高齢期になると、なかなか1人ではできないことが増えてきます。
そういう状態になったときに、何をどうすればいいのか。
そういったことも考えておいた方がいいでしょう。