必要な保障額を知る必要性
保険屋って売っている人は儲かってます。
保険屋のおばちゃんやMDなんちゃらとか名刺にある人は特に。
お金の問題で相談すると、必ず最終的には保険を買うことになります。
要注意(笑)。
私も保険募集人なので、保険を販売しています。
自分で言うのもなんですが、本当に必要な人にしか提案もしませんし販売もしません。
元々、損害保険会社出身なので、生命保険って縁がないんですね。
損害保険か生命保険かと言うと、絶対に必要なのは「損害保険」です。
だってあなたが自動車を購入して運転することになったら、保険がないと怖くて運転できないでしょ?
でも結婚して子どもができ「あぁ、そろそろ保険も考えないとなぁ」なんて考えることがあっても、
いきなりすぐに加入なんてしません。そんなに焦る必要もないわけです。
生命保険の提案を受けて、即決なんてありえないです。
確かにじっくりと検討したあとに、相談してくる人は別です。
もうすでに自分の必要な保障額を知っている人ですから。
話は早いです。
本日は「生命保険に加入する前に知っておくこと」的な話となります。
知っておくこととは、ずばり「必要保障額」です。
簡単に言うと、あなたが亡くなったときや入院したときにいくらくらいお金が必要か?
ということを知っておきましょう、ってことです。
この「必要保障額」がわからないと、
保険屋さんにひどい目にあわされます(笑)。
ライフプランニングの必要性
横文字でかっこよく「ライフプランニング」なんて書きましたが、
要は設計図です。
将来のお金の流れを設計してみようってことですね。
特にFPに依頼して作ってもらう必要なんてないです。
ネットで検索したら作り方なんて、たくさん出てきますから参照してください。
何年後かに、どれくらいのお金が必要かな? 程度で十分です。
おおまかで結構なので、ぜひ作ってみてください。
具体例を書きます。
例えばあなたがクルマが趣味で5年間で買い換える人だったとしましょう。
現在のクルマの価値が200万円だとすると、5年後にはいくらで売れるのか?
こんなの大雑把で結構です。細かい数字は必要ないですから。
100万円で売れると仮定し、そして新しいクルマ購入を検討です。
新しい欲しいクルマが400万円だとすると、下取り100万円なので300万円で手に入れることができます。
つまり5年後に300万円の手持ちがあるか、それともローンを組むか、
いろいろ考える必要が出てきます。
もうひとつ、お子さんが社会人になるまで、あと何年あるか?
これはもう定番です。
仮にお子さんが現在、中学3年生だったとします。
15歳ですね。
大学に入って卒業するのが、22歳とすればあと7年です。
この7年の間にいくらお金が必要なのかを計算するわけです。
7年間でオッケーですから。
変な保険屋に終身とか、あなたが定年までとか言われても無視してください。
保険屋は手数料商売です。あなたが支払う保険料がすべてとなります。
当然、保険料が大きくなれば手数料も大きくなります。
こんな感じで「必要保障額」を算出してみてください。
公的保険制度を利用する
日本は国民皆保険制度をとっています。
国民全員が保険に入らなければならないってことです。
民間の保険ではないですよ。
社会保険です。
社会保険制度の中身は複雑ですが、公的保険制度は知っておくと保険屋に勝てます(笑)。
入院したときやケガで仕事が出来なくなってしまった。
大きな病気で手術をした等、役に立つ制度です。
あれ?
医療保険とかですか? って声が聞こえてきそうですが、
生命保険会社の医療保険ではないです。
あなたもちゃんと保険料を支払っています。
給与明細を確認すると、どれくらい支払っているかわかります。
この公的保険制度を無視して、民間の生命保険に加入するのは「ちょっと待て」です。
かなり優秀な制度です。おそらく全世界の社会保障制度と比較しても日本はトップクラスです。
なのに、中身を理解していない人がほとんどだと思います。残念。
公的保険制度の中身を記事内で書くと膨大になりますから、割愛します。
これから少しずつでも書いていきますね。
ですから、せっかく毎月すばらしい制度の保険料を支払っているのに、
民間の保険会社の商品を買い、無駄な保険料を支払うことは大損です。
あなたが盲腸で入院したとします。
民間の保険会社の医療保険にも入っています。
「入院費や手術代が出て助かった!」
と思うかもしれません。
入院費や手術代で総額20万円くらいかかったとしましょうか。
この金額が保険会社から支払われました。
でもこの20万円をもらうために、あなたは医療保険の保険料をいくら払いましたか?
を計算してみてください。
もちろん、加入してすぐに入院すればラッキーかも知れません。
でも加入して10年以上経ち、はじめて入院したとすれば…。
どうです?
民間の保険商品は公的保険制度を補完するもの
まずは公的保険制度をかじってみる。
そしてあなた自身に足らないところを民間の保険会社から出ている商品を検討する。
これがベストです。
保険屋は(特におばちゃんセールス)公的保険制度なんて知りません。
と言ってしまうと、ちゃんと提案している人に失礼ですが。
本当のことです。
試しに「公的保障制度と比較して教えてください!」と言ってみてください。
ちんぷんかんぷんですから。話をそらします。
お客さんの方が上だ、と思うと後々の電話もかかってきません(笑)。
多くの保険募集人が「公的保険制度」の話をせずに保険商品を販売しているのは事実です。
かつての私もそうでしたから。
しかし、国の方針でキチンと話をすべきということが決まっていますから、
これからは「公的保険制度」の話をしない保険屋は淘汰されていきます。
でもあなたはいいなりになってはダメですよ。
少しでもいいので公的保険制度をかじってみましょう。
まとめ
民間の生命保険にはあわてて加入する必要はありません。
じっくりと検討して加入しましょう。
検討はライフプランニングを作成したり、必要な保障額を知ることです。
その上で、あなたに足らない保障を民間保険会社から買うという流れです。
以上、本日はここまで。
読んでいただき、ありがとうございました。