独身者が本当に必要な生命保険とは

終身保険は本当に必要か?

最近、よくある相談に「いま加入している保険って必要ですか?」
と質問されることがあります。
保険加入に対しても、あらゆるメディアが様々な情報を発信しています。

ですから「いま入ってる保険ってどうなん?」
という問い合わせが多くなってきてます。

加入している保険が適切かどうかは、
個人の生活環境で違いますし、一概には言えません。
今回は独身者に絞って記事を書いてみます。

まずは終身保険。
終身保険は、名前の通り「亡くなるまで続く保険」です。
つまり死亡したときの保険。

本来、終身保険は「残された家族のための保障」と考えた場合、
「独身者」の立場では家族がいませんので、必要ないかと思われるかも知れません。
しかし、親に仕送りをしてる場合などは死亡保険金の受取を親にしておくと、仕送りしているお金に関しては不安はなくなるでしょう。

では、公的保険制度はどうか?
子どもや配偶者がいない場合は親へ支払われる「遺族厚生年金」があります。
詳細は省きますが、終身保険のかわりになるのが「遺族厚生年金」でしょう。

だったら、終身保険はいらない。
という結論に至るかも知れません。
ただ、終身保険には貯蓄という性質もあり、
解約することで解約返戻金というものが入ってきます。

詳しくは、加入している保険設計書を確認しなければなりませんが、
長期間、保険料を払っている終身保険なら、ある程度のお金は返ってくるはずです。

残された大切な人にお金を残す、という役割があるのが「終身保険」となります。
ここで、保険より投資(NISAやideco)の方が年利がいいから「終身保険は必要ない」、
という意見もあり、そのあたりは個人の考え方でしょう。

医療保険は本当に必要か?

続いて「医療保険」です。
ガン保険も含まれると、ここでは考えてください。

公的保障としては「高額療養費制度」があります。
名前だけはご存知の人も多いでしょう。
所得に応じて、負担する上限が決まっています。

自己負担の最大上限額が8万円強となっています。
2ヶ月で20万弱ですから、貯蓄の範囲内でカバーできるかも知れません。
さらに70歳以降になると、上限額は低くなります。

そのように考えると、
「医療保険の必要性」というものは、低いと言わざるを得ません。

費用対効果を考えても、入院給付金で元が取れる可能性は低いでしょう。
現実的ではありません。
医療保険にはいろんな特約も付加してる場合があります。
特約を確認し、解約はよく考えて行ってください。

独身者の場合、医療やガン保険に加入していても、
保険金や給付金の請求ができないという可能性があります。
つまり、意識がない状態など言葉が話せないようなときです。

このようなときは「指定代理請求人制度」というものがあり、
保険金や給付金を請求できる状況を作っておく必要があります。
高齢になって認知症になるリスクを考えると、必須ですね。

公的保障があり、民間の保険に加入する必要がない方でも、
お守り代わりに「医療保険」に入る人もいます。
どうしても、という方は給付金額を少なくして加入するか、
同じような保障で割安な保険会社を選ぶなどの方法があります。

個人年金保険は本当に必要か?

これはズバリ、「お宝保険」かどうか?
です。
これから加入するのは、正直バカげています。
なぜなら、現在は予定利率も低く、貯蓄性に関しては銀行金利に毛の生えたものと考えられるからです。

ですから、そうですね、
例えば平成の一桁台に加入した個人年金保険なら、
「お宝保険」と呼べるでしょう。
もちろん、解約はしてはダメです。

だったら、個人年金に代わるもの。
それはNISAやiDeCoに代表される「つみたて投資」です。
保険商品よりも断然有利ですから。

まとめ

今回は、生命保険について本当に必要なのか?
というテーマで記事を書いてみました。

年齢や性別で若干違うものの、基本的には今回の記事内容でいいんじゃなかと思っています。

終身保険は遺族厚生年金の代わりとなり得るのか?
このあたりをよく考慮して加入や解約を、です。

医療保険は、貯蓄があるならNOです。
ガン保険も同様です。

個人年金保険は加入しているなら、
「お宝保険」かどうか?
これから加入など考えてはいけません。

以上ですが、私個人的に必要だと思われる保険は、
働けなくなってしまったときの所得保証(補償)保険ではないかと思っています。
それについては、また機会があるときに。