損害保険会社の賢い選び方

自動車保険は通販型より直販型

クルマを持ってるなら、当然保険には加入しているはずです。
人生100年時代ですから、クルマを運転する年月も長くなるんじゃないでしょうか。
健康であることが条件ですが…。

何も起こらなければ、保険なんて掛け損。
「何もなくてよかったね」で終わります。
まぁ、それが保険なんですけど。

私は損害保険会社出身なので、いろんな事故案件を見てきました。
いまは数社を扱っていますが、会社によって対応が若干違うように感じます。
事故の対応やサポートなんかそうです。

今回は損害保険の代表格である「自動車保険」に特化して思いを書いてみます。

まず結論から言ってしまうと、
通販型より直販型を選ぶ。ということです。
通販型は保険料が安いので、選択される方も多いでしょう。

ただ数年前から、通販型から直販型に変わる人が増えてる気がします。
直販型というのは、代理店経由で保険に加入することです。
理由は、事故対応が圧倒的に多いです。

これは当然と言えば当然ですが、
通販型の売りは保険料が安いこと。
なぜ安いか?

いろんな要因はあるでしょうが、
私は人件費が直販型に比べて、かなり少ないからだと考えます。
あんなにCMを売ってるのに、相当な広告宣伝費を使ってるはずなんですが、
それは人件費を削減してるからでしょう。

つまり、人件費を使わないので顧客へは限られた対応しかできない。
というわけです。
事故時もそうなりますよね。

それに比較して、直販型は加入時に契約内容や事故時の対応等もキチンと説明します。
クルマの入れ替えや住所変更なども、担当へ電話一本で済みます。
わからないことは、その場で解決できるのも直販型ならではです。

通販型は基本ネット申込み。
よくわからないまま、保険料を支払うクレカの画面へ。
どんな補償なのかも今ひとつ。
でも安い。

事故時へもどこへ電話していいのか?
そんな声もよく聞きました。
備えをしっかりしているなら、電話番号もどこかへメモしてるでしょうが、
大抵の人はそうではないですね。

そういう理由で、
加入するなら「通販型より直販型」を勧めます。

通販型に加入しても大丈夫な人は?

そうは言っても、通販型は直販型より安い。
倍ほど違う場合もあります。
物価高の世の中で、見直し筆頭に挙げられるのは今も昔も「保険」です。

なので安いに越したことはないのですが。
同じ自動車保険なので、補償内容は同じようなもの。
単に人が少ないので、いろんな対応時に時間がかかってしまう。
そんなことがクリアできれば、全然通販型でも大丈夫です。

では、どんな人だと通販型でも大丈夫か?
第一に、補償内容をよく理解していること。
これは必須です。
クルマにどんな補償が付いていて、どんなときに保険金が出るのか。
これがわからなければ、話になりません。

第二は、事故やクルマが動かなくなったときに、どこへ連絡すればいいのか?
これは簡単なので、スマホの連絡帳や手帳などに記帳しておきましょう。
保険会社によっては車検証と一緒に保管できるよう、カードみたいなものを発行してるところもありますね。

そして最後に、
当然ですが、担当者がいません。
保険料を少しでも安くするために、補償を見直したい。
でもどこを見直したらいい?
ってなります。

ほとんどの疑問点をあなた自身で考えなければならない。
というわけです。

上記の内容をクリアできる方が、
通販型で加入しても大丈夫な人だと思います。
担当者はあなた自身というわけです。

保険会社によって対応が微妙に違ってくる

先日、私の顧客から連絡があり、
「毎月の保険料引き落とし口座をクレジットカードに変えたい」という相談がありました。
いまや、保険料など毎月かかる固定費はクレカを使った方が何かと便利ですね。

たまるポイントも結構ありますよね。
特に女性の顧客はクレカが多いです。

で、私は当然に可能だと思っていましたので、
「では、手続きいたします」と回答したんですが、
保険会社へ問い合わせると、
「期中は変更できません」とのこと。

損害保険は基本的に一年更新ですから、
次の更新時期までは、変更出来ないというわけでした。
これには、少しビックリしました。

おそらくほとんどの損害会社が変更可能だと思いますが、
その顧客の加入している保険会社はできなかった、のです。
念の為、他社に同じ質問をしてみましたが「可能」でした。

まぁ、こんな具合で保険会社によって出来る、できないがあります。
想定されることは事前に担当者へ質問しておくべきでしょうね。
と言っても、難しいですね。

まとめ

今回は損害保険の代表格「自動車保険」について書いてみました。
はじめて加入するなら通販型はやめておいた方がいいと個人的に思います。
ただ、懐事情など、どうしてもコスパ的に通販型を選択するなら、
補償内容をよく検討して加入してください。

どんな場合に補償されるのか、されないのか。
本当にこれを理解していない方が多いんです。
自動車保険には多くの特約があります。

どんな特約を付加すればいいのか?
すこしググれば、ある程度はわかるのではないでしょうか。

生命保険と違い、クルマを手に入れたら直ぐに加入しなければならないのが、
自動車保険です。
いずれ考える、という類の保険ではないですから。
待ったなしです。

できれば直販型。
きちんとあなたの担当者がつく、というだけでも心強くないですか?
なにかあれば「電話一本」で解決します。